「クラスタリング」とは|テクスタ辞書


ITにおける「クラスタリング(クラスタ化)」とは、複数のコンピュータを繋げて、それらが一つの大きなコンピュータのように作動させる技術です。クラスタとは英語で『房』を意味し、それぞれのコンピュータという『実』をネットワークという『茎』でひとまとまりに繋げているイメージで語られます。

「クラスタリング」の特徴

本来1つコンピュータでは能力に限界がありますが、クラスタリングによって複数台のコンピュータを連結し、1つのコンピュータと見せかけることにより、その見せかけの1台のコンピュータの能力を拡張することが特徴的です。また、クラスタを構成するそれぞれのコンピュータは、クラスタリングにおいてはノード(=集合点、結び目などの意味で、ネットワークの中継点や分岐点を表す)と呼ばれます。

「クラスタリング」のメリットとデメリット

クラスタリングには主に2つのメリットと1つのデメリットがあります。

1つ目のメリットは、安価なコンピュータで大規模かつ高性能なシステムを構築できることです。スーパーコンピュータなどの高性能なコンピュータには、内部に様々な処理を行うためのプロセッサが組み込まれています。クラスタリングは、この一つ一つのプロセッサをそれぞれ一台のコンピュータに割り当てる技術であるため、低価格で大規模なシステムを実現できます。

2つ目のメリットは、複数のコンピュータで並列作業をするので、障害や拡張にも迅速に対応できることです。例えば、どれか一つのコンピュータに不具合が起こった場合でも、他のコンピュータに処理作業を振りなおすことでシステムを止めることなくメンテナンスや交換を行えます。こうしたシステムの可用性(稼働の継続性)はクラスタリングの大きな特徴の一つです。

反対にデメリットとして、ネットワークを介してデータのやり取りを行うため、処理の開始までの遅延が発生する可能性もあります。