「クロスコンパイル」とは|テクスタ辞書


「クロスコンパイル」とは、ソフトウェアの1種です。プログラムのソースコードなどを解析し、開発時に使用した機器やOSなどとは異なるものでも使えるように、新たにコードを書き直したりプログラムを生成したりすることができます。「クロスコンパイラ」と呼ばれることもあります。

クロスコンパイルの特徴

ビルド環境とターゲット環境を切り離すことを目的として使用されるクロスコンパイルですが、例えば異なるOSの環境を調整する為にも使われることがあります。クロスコンパイルは今や、身近な手法となりつつあるのです。

何種類かあるクロスコンパイルの手法の中でも特に有名なのが、「カナディアンクロス」という技法です。カナディアンクロスとは、コンピューターが異なっていても、作動できるクロスコンパイルを作り出す手法のことです。

例えば、「1」というコンピューターで動かし、「2」というコンピューターに向けてファイルやプログラムを作りたい場合、その作成を「3」というコンピューターで行う場合に、カナディアンクロスを用います。この手法が開発された当時、3つの政党がカナダに存在したことが、カナディアンクロスという名称の由来となっています。

クロスコンパイルの活用例

クロスコンパイルを使うことで開発された商品やサービスはたくさんあります。

特に、クロスコンパイルがよく利用されるのは、組み込みシステムの開発です。家電製品の中には、リソースが限定されているものがたくさんあります。組み込みシステムのテストやデバックを行うには、その組み込みシステムに備わっている以上のリソースが必要となる為、クロスコンパイルを駆使する必要があるのです。

また、新しくプラットフォームを開発する際にも、クロスコンパイルが用いられます。OSなどの開発に必要なツールをコンパイルするのに、クロスコンパイルを行うのです。

その他にも、企業などがバージョン違いの同一OSなど、複数のOSをまとめて管理する場合に、クロスコンパイルを用いることがあります。このように、クロスコンパイルはさまざまなOSやプログラムの開発・進歩に欠かせない手法となっています。